窓の断熱リフォームについて、ご相談をいただきました。
結露がひどく、ペアガラスの内部にまで水滴や曇りが発生していたそうです。

結露対策としては室内の”換気”が最も有効ですが、サーキュレーターを置いて、空気の通りを良くしてみても改善せず。
冬の寒さも厳しいため、思い切って窓の取り替えを決意されたそうです。

普段であれば、短工期でコストも抑えられるカバー工法でのリフォームをよくお勧めしていますが、より良い効果を期待するため、壁を解体して窓を取り替える方法(はつり工法)を採用いただきました。

”カバー工法”はいまある窓枠に新しい枠をかぶせる方法なので、デメリットとして、窓がひと回り小さくなってしまいます。
一方、”はつり工法”は、窓周辺の壁も壊して再度作り直すため、いまの窓と同じ大きさのままリフォームすることが可能です。

写真は、新しい窓(APW330)へ取り替えた後に、サイディングを施したところ。
これから窓の周りにモールと呼ばれる化粧材を取り付け、雨水の浸入を防ぐためにコーキングで隙間を埋めたら完成です。

合計５カ所、 樹脂窓「APW330」に取り替えました。
室内外ともに樹脂枠でできています。
樹脂はアルミの1,000倍熱を伝えにくいので、施工前のアルミサッシと比べると、断熱性能はぐんと上がります。
結露がしにくくなるのはもちろんのこと、暖房の効きが良くなるので冬の寒さも緩和されます。

窓は熱の出入りが多い一番多いところ。
これで少しでもお困りごとが改善されたら幸いです。
F様、ありがとうございました。

まれに「樹脂窓の”樹脂”って、耐久性は大丈夫なんですか？」という声をお聞きすることがあります。
その際、屋外に雨ざらしになった洗濯バサミやポリバケツを例によく挙げられるのですが、それらとは別物です。

”樹脂”にはさまざまな種類があり、中でも樹脂窓は、配水管などで使用されている「ポリ塩化ビニル(PVC)」という素材でできています。
長期間の使用にも耐えられるので、安心して使用していただけます。