施工前
普段からこちらの勝手口を出入りによく使われているそうで、2匹飼われているワンちゃんを散歩に連れ出したりするのに、ドアだと色々不便なのでという事で、ドアを引戸にしたいというご相談をいただきました。
現調をさせていただき、障子の引込みスペース等にも問題がなかったので、ドアリモのアウトセット引戸を取り付けする事となりました。
施工中
ドアタイプと同様に新設枠を組立て、既設の内側にはめ込みスペーサー(隙間調整材)を使ってバランスを整えます。
外立額縁(方立側)を付け、ブラケット→上レール→外立額縁(戸先側)と順番に部材を取り付けていき、障子を吊り込みます。
後日、下レール部分にコンクリートを打ってもらうのですが、その間に補強束で障子の重量に耐えられるようにしておきます。
その後、ハンドル取付や調整、コーキング作業を同時進行で行っていきます。
1日目の作業は、このようにドアを引戸に取り替えるという作業のみで終了です。
モルタル左官工事
前回ドアを引戸に取り替える作業まで終え、2日目に下レール部分(束がしてある箇所)にモルタルにて左官を行います。
まず型枠を組んでいきます。
新しくなった引戸にモルタルが付かないように養生をして、モルタルミキサーを使ってモルタルを作っていきます。
砂・セメント・水を入れて適度な硬さになるように混ぜていき、モルタルができたら排出して先程の型枠内に流し込んでいきます。
モルタルミキサーで作っては流し込み、空気が入らないように充填していきます。
半日で作業は終了しました。
充填できたら乾くまでの3日間程、この状態で置いておきます。
(お施主様にはこの間、不便ですが出入りしていただかないようお願いしてあります)
この日の夕方に再度状態を確認しに行き、表面を平らに均したり形を整える作業をしました。
施工後
3日後、型枠を取り外して全ての工程が終了です。
これで障子の重量にも下レールが耐えられ、安心です。
出入りするのにお施主様も何度か転ばれて、怪我をされていると伺っていましたので、土間をどのようにしたら出入りしやすいか等、お施主様ともご相談した上で、元々使用していた踏み台の方が慣れているからという事で、今回は下レール部分のみモルタル処理をさせていただきました。
お施主様も出入りが楽になったとおっしゃっており、デザインにも満足していただけ幸いです。
ありがとうございました。