木製の両袖FIXの玄関ドアですが、施工前写真のように経年劣化で塗装が剥がれてきている、隙間ができて虫が入ってくる、開閉するのに重たいなどのお悩みをお持ちで今回ご依頼をいただきました。
木製ドアは最初は高級感や重厚感、温かみがあるので古くなってもそれなりの趣きがあるものですが、自然素材故の経年劣化や歪み・反りといった問題が発生してくる可能性もあります。
今回はそんな木製玄関ドアをアルミ製通風ドアへ取り替えていきます。
まず既存のドアを枠ごと解体し取り外していきます。
FIXのガラス部分を取り外す作業を見ているとガラスが割れてしまわないように慎重に作業していき、無事に取り外せました。
次にモルタルを練り練りして下部の隙間へモルタルを流し込みコテで平に仕上げて行きます。
モルタルは水を加えると固まりはじめてしまい、さらに夏場なので余計に乾いて固まりやすいので丁寧、かつ手早くこの作業は進めていかないといけません。
はみ出た部分もタオルで丁寧に拭き取るのですが、拭き取ったつもりでもモルタルが残っている部分は乾くと白くなってくるので、残らないように何度も濡れタオルで拭いていきます。
モルタルも固まりこんな感じに仕上がりました(この上に段差緩和材を敷くので見えなくなります)
やはり夏場なので乾くのがとてもはやいですね。
ドアの方に蝶番を付けて、ドア本体の蝶番軸を枠の方の蝶番受けへはめ込み、そして錠やハンドルをドア本体へ取り付けます。
右上の写真はドアの閉まる速度をドアクローザーで調節しています。
額縁を寸法をみながらカットし、設置していきます。
次に外壁と外額縁の継ぎ目に生じる隙間に防水性や気密性を保持する為にコーキング材を充填していくのですが、コーキングが充填部分以外に付いてしまわないようにテープで養生してから丁寧にコーキングを打っていきます。
最後にゴム製の下枠段差緩和材を敷き、段差を緩和する事でつまずきにくくして工事終了です。
今回は通風タイプのドアへ取り替えたのですが、玄関に通風ドアを取り入れることでドアを閉めたまま風の通り道を作ることができます。
つまり鍵を閉めたままでも換気ができるなど防犯性にも配慮されているんです。
今の時期などジメジメしやすい季節に風通しが悪いとカビが生える原因となったり、臭いの発生の原因となったりすることがあるので梅雨の時期やこれから訪れる真夏には最適な玄関ドアです。
夏に向けて皆様のお宅の玄関にもいかがでしょうか?